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住まいの寿命を延ばす!外壁改修工事が必要な状態・劣化症状

大切な住まいを少しでも長持ちさせるには定期的なメンテナンスが欠かせません。とくに風雨や紫外線の影響に常にさらされている外壁はこまめにチェックしておくことが大切です。では、家の外壁はいつ頃、どうやってメンテナンスをすればよいのでしょうか。

今回は外壁の改修が必要になる劣化症状や改修を検討すべき目安となる年数などにフォーカスして紹介することにします。

住まいの寿命に直結する外壁には定期的なメンテナンスが必要不可欠

新築当初はピカピカだった住宅も、建築からある程度の年数がたつと少しずつ汚れが目立つようになってきます。家の外壁は風雨、紫外線、ホコリなどに常にさらされる場所。そう考えると、年を重ねるにつれ外壁の汚れが目立つようになってくるのも当然のことです。

ただ、外壁の汚れはいつまでもそのままにしておいてよいというわけではありません。外壁には美観を守るという役割にくわえて、風雨などから家の構造を守るというとても大切な役割を果たしているからです。

外壁の劣化をそのままにしておくと、そこから湿気や雨水、汚れなどが浸透して、建物の内部構造が急速に劣化する原因となります。外壁の改修は住まいの寿命と価値を守るのにとても重要なポイントです。大切なマイホームをすこしでも長く維持するためにも、住まいの外壁の状態は定期的にチェックするようにしましょう。

耐久年数に注目!綺麗に見えても外壁塗装の経年劣化は避けられない

住宅に使われる外壁塗装の耐久性は使用する素材によって変わってきます。たとえば耐久性の低いアクリル系塗料の耐久年数はおよそ4年から7年です。

耐久性に優れたフッ素系塗料でも15年から20年もたつと経年劣化によってその性能が維持できなくなるとされています。また、戸建て住宅の外壁によく使用されるウレタン系塗料の耐用年数は6年から10年。シリコン系塗料は8年から15年程度で性能の限界をむかえます。

外壁塗装の耐久性は住宅周辺の自然環境にも大きく左右されるため、一概に塗料の耐用年数だけをもって外壁の状態を判断することはできません。ただ、塗料の耐用年数が近づいてきたということは、外壁改修工事の検討が必要になってきたというサインです。

外壁の見た目が比較的良好に保たれていたとしても、外壁を守っている塗料は年数を重ねるごとに劣化していきます。外壁に使用した塗料によっても変わりますが、建築から10年近くたったら外壁の改修工事を検討するようにしましょう。

こんな症状が出たら要注意!外壁塗装の劣化を示すさまざまなサイン

外壁塗装の耐用年数にかかわらず外壁に変化が見られる場合は早急なチェックが必要です。外壁をよく観察すると塗装や壁の劣化を示すサインが現れている場合があります。もし外壁に以下のような症状が現れた場合はできるだけ早めに手を打つことが大切です。

外壁のひび割れ

外壁に現れるトラブルでよく見られるのが、外壁のひび割れです。施工から年数がたち、塗料の経年劣化が進んでくると外壁の表面が細かくひび割れるヘアークラックという症状が現れてきます。このヘアークラックは塗料の性能が失われたことを示す重要なサインです。

初期の段階は塗装皮膜のひび割れで済みますが、そのままの状態が続くと、やがては構造クラックとよばれる外壁そのもののひび割れにまで発展してしまいます。

塗装の劣化(浮き・剥がれ)

耐用年数を超えて塗装の劣化が進んでくると塗装の浮き・剥がれといった症状が現れてきます。塗装の剥がれた場所からは湿気や雨水などが浸入して外壁が濡れてしまいます。濡れた外壁には苔やカビが生えやすくなり、さらに壁の劣化が進んでしまうので注意が必要です。

チョーキング

チョーキングは外壁塗装の「白亜化」が進んだ状態です。このチョーキングが進んでいる部分を手で擦るとチョークに触ったときと同じように白い粉末が付着します。この白い粉は塗料の成分が紫外線や風雨などによって分解されたことで現われたものです。

チョーキング化した部分の外壁は紫外線や雨水に直接さらされることになるのでその場所から外壁全体の劣化が徐々に進んでいきます。

シーリングのひび割れ

シーリングとは外壁の継ぎ目を塞いでいるゴムのような素材のことです。コーキングと呼ぶこともあります。シーリングの役割は壁面の隙間から雨水が浸入するのを防ぐことです。また、地震や暴風雨などで家が揺れる際にクッションの役割を果たすことで家を守っています。

シーリング表面の細かなひび割れは心配する必要はありません。しかしひび割れが大きく裂けている場合や手で触れるとボロボロと崩れる場合はシーリングの補修や張替えが必要になってきます。

外壁の剥落

外壁の剥落はすぐにでも手を打つべき緊急事態です。外壁が剥落すると家を守るものが無くなってしまうので、隙間風や雨漏りなどが頻繁に生じるようになってきます。剥落した壁面から構造材などに浸透した水分は簡単には蒸発しません。

浸透した水分はカビなどの原因となり、やがては構造材そのものを腐らせてしまいます。もし、自宅の壁面に剥落が見つかった場合には、家全体に被害が及ぶ前にできるだけ早く対処することが大切です。

災害から我が家を守る!住宅の定期診断を実施しよう

外壁は紫外線や雨風などから家を守る役割を果たしています。この重要な役割を果たしている外壁が経年劣化などによって十分な性能を発揮できないと、大きな地震や台風といった自然災害に見舞われた際に、大きな被害を受けてしまうかもしれません。地震や台風などの被害から大切な住まいを守るためにも、住宅の定期診断はしっかりと実施しておきたいところです。

住宅の外壁や壁面を守る塗料が劣化してくると、外壁にさまざまなサインが現れることがあります。こうしたサインを見逃さないようにすることが大切です。見た目上、とくに問題が見つからなくても、実際には壁面の劣化が進んでいるということがよくあります。

使う塗料によっても違いますが外壁塗装の耐用年数の目安はおよそ10年です。この目安の年度に達したら、住宅の専門家に相談して住まいの定期診断を行っておくことをおすすめします。

外壁の状態は定期的にチェックすることが大切

地震や台風といった自然災害には常に備えておくことが大切です。とくに外壁は災害から大切な住まいを守るうえでとても重要な役割を果たします。この外壁の耐久性を守っているのが外壁塗装です。

外壁塗装の耐久年数はおよそ10年が目安となっています。塗装の効果がなくなると外壁の劣化がどんどん進むので、施工から10年を過ぎたら、住まいの専門家に相談して外壁をチェックしてもらいましょう。